永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

GWは、仕事三昧。

世間では、今日からGW。しかし、私は仕事。GW明けが〆切の原稿があるし、明日には名古屋駅で撮影も入っている。新規オープンするお店の外観と店内の撮影だけどね。

昨日、御器所のコンパルでアイスコーヒーを飲みながら編集者の山本由樹さんと話をしていて、まだネットがここまで普及していなかった頃の話になった。

携帯電話はあったが、午前中、いや、14時頃でも電話が繋がる編集者はいなかった。16時頃になってようやくつかまるという状態だった。もう、完全に一般社会とは乖離している。

編集者で東京六大学出身は珍しくなく、東大や一橋大もいた。優秀ではあるものの、学生時代に勉強もせず遊び倒していた人や、サークルや学園祭に学生生活を捧げていたような人が多かった。あ、ちょっとオブラートに包みすぎたな。私が言えた話ではないが、ハッキリ言って社会不適格者である。

逆に一般社会ではないところで生きているから、雑誌のネタになるような情報が集まってくるのだろう。

一方、メディアの現場で働くライターやカメラマンも私を含めて社会不適格者が多い。というよりも、人として重要な何かが欠落しているな、うん。例えば、〆切を守らなかったり。えーっ!と思うだろうが、マジな話だ。

フリーになった頃、

「当たり前のことが当たり前にできれば、この世界で食っていけるから」と、何人の編集者から言われたかわからないほどだ。つまり、ライターやカメラマンの裾野は広いけど、レベルはそんなにも高くないということ。

食っていけるのはもちろんのこと、しぶとく生き残るということ。53歳になった私が今思うのはそこだ。山本さんが口を開いた。

「この世界で生き残っている人は、仕事が好きで、人が休んでいるときに働いているような人だよね」

働き方改革からすればトンデモナイ!ということになるだろう。でも、それは会社勤めしている人の話であって、フリーランスの私には関係ない。その言葉を胸に、GWを乗り切ろう。

 

※写真は、休憩中に撮影した庭の白詰草。使用した機材は、SONY α7s+SEL24105G。TAMRON28-200(Model A071)を買ってからすっかり出番がなくなったSEL24105Gが遊び用のレンズになっている(笑)。