今日は三重県津市で取材。
よくあることだけど、取材よりも終わった後の世間話の方が長くなる。
「22歳の息子が店を継ぎたいって言ってるんですよ」というのはまだしも、「選挙、行きましたか?」なんて話は、取材とはまったく関係ない(笑)。でも、それが楽しい。
取材では記事に書かないことも私は根掘り葉掘り聞く。私自身、写真も文章も誰かに教わったわけではなく、独学でやってきたこともあって、同じようにまったくの素人から店を開いたり、起業したりする人にシンパシーを感じる。
本来であれば、インタビュアーに徹して相手の話だけを聞けばよいのだが、かつての私と同じような苦労をしたという話を聞くと、黙っておられず、ついつい余計な話をしてしまう。端から見れば、取材というよりも世間話をしているだけに映ると思う。
それがナガヤの作戦か、と思うかもしれない。私自身は1ミリも意識していないけど、何てことはない世間話が相手の心を開き、結果的にその会話の中から核心的なひと言をいただくことができるのである。
取材相手にとって取材後の世間話は、取材の延長……いや、違うな。端っからずっと世間話をしているだけと感じているかもしれない。実際、
「今話したことで文章にできますか?」と心配されることもある。
実は、一問一答の取材で文章を作る能力が私にはないのだ。それはプレスリリースも然り。紙キレに書かれた無機質なコトバを生きたコトバにはできない。神様じゃないんだから。
だから、実際に人と会って、いろんな話をする中で出てくるフレーズをつなぎ合わせて文章化するしかないのである。ずっとこの方法でやってきたし、これから先も同じことをやっていく。っていうか、それしかできないのである。