永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

銀行。

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カングーの購入するにあたって、いちばん困ったのは資金。何しろ、金がないのだ。中古車屋さんが提携しているローンは審査がユルい代わりに金利が高すぎるし、銀行の自動車ローンも私にとってはまだ高い。

私は個人事業主であることを思い出して(笑)、地元の商工会へ相談に行った。

「とにかく金利の安いところを!」という私のリクエストに商工会の担当者が勧めてくれたのが、愛知県信用保証協会だった。

もう一つ、日本政策金融公庫も紹介してくれたが、金利が2%だったため却下。愛知県信用保証協会は1.2%だったのだ。しかも、保証金は自治体が100%肩代わりしてくれるので、私は金利分だけの負担となる。

「ただし、融資が下りるまで時間がかかりますよ」と、担当者は忠告してくれたものの、私の頭の中は1.2%という金利がぐるぐる。まったく、耳に入ってこなかった。

愛知県信用保証協会の窓口となっているのは、地元の金融機関。それもメガバンクではなく地方銀行。早速、確定申告の書類3年分と取引銀行の通帳などを持参して口座を持っているA銀行を訪ねた。

それがめちゃくちゃ面倒くさ……もとい、大変な旅のはじまりだった。そもそも、私は銀行が苦手なのである。っていうか、正直言って大嫌いだった。あれは……そう……14年前のことだ。自宅の購入資金を借りようと頼み込んだものの、フリーランスである私にお金を貸してくれる銀行や信金は一つもなかったのだ。

仕事で使っている、いわば取引銀行の三○U○J銀行にいたっては、「保証金を4倍お支払いいただければ検討します」という上から目線かつ冷酷な対応をされた。結局、不動産屋さんが提携している銀行でローンを組んだのだが、何だか、私自身を全否定されたような気がして、三○U○J銀行に頭を下げるようなことは二度としないと誓った。

A銀行の対応にも不信感が募った。「営業の実態を確認したいので、請求書を持ってきてください」と言われ、この銀行もまた私を信用していないのだと思った。さらに審査に関係ないのに「仕事の報酬をウチにも入れてほしい」というクソ面倒くさいことも言った。

ところが、途中で担当者が代わり、A銀行の印象が変わった。まず、私の仕事に興味を持ってくれたのだ。言っちゃぁ悪いが、前の担当者のときは「貸してやる」というスタンスが伝わってきたのだが、新しい担当者は違った。

「応援したい」というのは言いすぎかもしれない。でも、そんな雰囲気が伝わってきた。どの仕事でも、やはり最終的には人であることを実感した。

で、昨日、銀行の担当者から正式に審査が通ったとの連絡があり、今日、自宅で契約を交わした。今月15日に融資が下りる予定。

金利は安いが、借金を背負っているという事実は変わらない。頑張らなくちゃ。