ラーメン屋へ行ったにもかかわらず、ラーメンを注文しないというのは、いかがなものだろうか。ラーメンマニアのみならず、多くの人から罵られるかもしれない。
しかし、私がその店の店主なら
「コイツ……わかってんじゃねぇか」と横目でチラリと見て含み笑いをするだろう。
私がラーメンを注文しないラーメン屋は2軒。その一つがチェーン店の『うま屋』である。もうおわかりだと思うが、ここにはチャーハン目当てに行く。
県外の方で『うま屋』をご存じない方は「うま屋 チャーハン」で検索するか、私が『うま屋』のチャーハンについて書いたブログをご覧いただきたい。
もう1軒、チャーハンを目当てに行く店が今回紹介する『ラーメン 力丸』である。店は名古屋駅のと緑区桶狭間にあり、今日は取材で豊明へ行ったので、現場入りする前に緑店へ立ち寄った。
到着したのは、ちょうど正午で店の前には家族連れの客が待っていた。受付のボードに名前を書いて待っていると、店員さんが家族連れの客に断りを入れて私をカウンター席へ案内してくれた。こういう配慮はありがたい。
ここでいつも注文するのは、「焼肉チャーハン」。ただ単に焼肉がのったチャーハンではない。

これが「焼肉チャーハン」。ご覧の通り、ふわふわの玉子がチャーハンを覆い尽くしている。あ、今日は「餃子」も一緒に注文した。チャーハンには小さめの丼に入ったスープも付く。
このビジュアルを見て「おや?」と思う方も多いだろう。とくに愛知県在住の方は。私もその一人だった。春日井市『圓家』の「特製チャーハン玉子のせ」とまったく同じなのだ。ビジュアルだけではなく、味も。

あまりキレイではないけど、断面はこんな感じ。豚バラ肉の焼肉と玉ネギがたっぷりと入る。『圓家』も肉野菜炒めが入るが、ここまで多くはない。あ、野菜は玉ねぎの他にニラも入っていたっけな。
『圓家』の方が店の歴史が長いので、『ラーメン 力丸』の「焼肉チャーハン」は「特製チャーハン玉子のせ」のオマージュだと思われる。
両方を食べ比べて、私は『ラーメン 力丸』に軍配を上げた。『圓家』には何度も食べに行ったが、味や油の量など日によってバラつきが多いという印象だった。一方、『ラーメン 力丸』は、いつ行っても味が変わらず、安定している。
それと、価格。「焼肉チャーハン」は980円と、チャーハンにしては高いが、「特製チャーハン玉子のせ」は1250円とそれ以上。有名になりすぎたのと、チャーハンを作ってから肉野菜炒めを作り、玉子も焼かねばならないので手間がかかるからだろう。
「焼肉チャーハン」の味のポイントは、肉野菜炒めに使う甘辛の、いわゆる焼肉のタレ。これがチャーハン部分に染みただけでもめちゃ旨なのに、ふわふわの玉子と一緒に食べるとなお旨い。実によく考えられている。
それと、添えられたスープとの相性も最高なのだ。難点としては、「焼肉チャーハン」だけでそこそこの量があるので、ラーメンと一緒に注文できないこと。私のライフワークである「チャーラーの旅」ができないのだ。でも、旨いから許す(笑)。