永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

星が丘製麺所。

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写真は、名古屋・築地口『手打うどん 高砂』の堀江高広さん(右)と名古屋・今池『うどんや 太門』の衣笠太門さん(左)。

「名古屋で美味しいきしめんやうどんを食べさせてくれる店は?」と尋ねられたら、真っ先に思い浮かぶのが彼らである。

堀江さんは、東京の蕎麦屋で修行をした後、先代から店を継いだ。研究に研究を重ねて先代が築いた味をブラッシュアップさせた。一昨年、ミシュランに掲載されたのも記憶に新しい。

一方、太門さんは、兵庫県出身で香川や東京で讃岐うどんの修業を積んだ。名古屋に「うどん酒場」という新たなジャンルを築いた『うどんや 太門』は予約の取れない人気店となった。

 
 
 
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そんな2人がタッグを組み、今までにない店をオープンさせるらしい。その名も『星が丘製麺所』。もう、その名前を聞いただけでワクワクしてくる。

ひと昔前、町の至るところに公設市場があった。その中には必ず地元の製麺所が出店していて、持ち帰りのきしめんやうどんを販売する傍らイートインもできた。店名から2人がやろうとしているのは、そのオマージュだろうと推測できる。

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 彼らはこれまで何度も取材でお世話になった。そのたびに2人は「本当に美味しいきしめんを多くの人々に伝えたい」と、語った。実際、きしめんを注文するのは、大半が仕事や観光で名古屋へ来た人ばかりだという。

一方、河村たかし名古屋市長をはじめ、地元の人は「名古屋駅のホームで食べるきしめんがいちばん旨い」と思っているし、その誤った情報を拡散させている。私は地元在住のフードライターとして、駅ホームのきしめんがいちばん美味しいと思っていない。だから「誤った情報」と書いた。

以前にブログにも書いたが、地元の人は美味しいきしめんを食べさせてくれる店を知らないのだ。

nagoya-meshi.hateblo.jp

観光客が本当に美味しいきしめんを求めて『高砂』や『太門』に来て、地元の人は名古屋駅のホームに行く。これって本来は逆ではないのか。

きしめん愛に満ち溢れた2人のことなので、『星が丘製麺所』では名古屋のきしめん文化も発信してくれると確信している。堀江さーん!太門さーん!頑張ってくださいね!応援しています!

『星が丘製麺所』の情報は、随時公式インスタで発信するとのこと。きしめん好きの方は是非フォローしていただきたい。